サービスから粗利を考える
この記事の要約
・fondeskはリモートワークの圧倒的追い風を受けている
・ビジネスモデルについて
・利益率と損益分岐点について
こんにちは、れもです🐶
相場が荒ぶってますね。投資人生をどれだけ積み重ねたとしても、過去の繰り返しなど一度としてないのが株式投資の面白さだと考えています。常に自分をぶらさずに最善の行動をとり続けられるか、期待値を積み続けられるかが投資家としての器なのかもしれませんね。ということで淡々と個別銘柄の深堀をしていきましょう。
うるるという株のNJSSについては分析しているブログもたくさんあるかと思いますので、本日はfondeskという新規事業について深堀していきましょう。
昨今のコロナショックにより多くの企業がリモートワークによる働き方を迫られています。そうすると事業所に常駐する人員問題が生じ、選択肢としてこのようなアウトソーシングサービスのニーズが高まることは否定できません。実際会社リリースによると追い風を受けて問い合わせが殺到しているようです。このビジネスを今回は取り上げてみましょう。
まず、ビジネスモデルについて簡単に説明します。
小学生にもわかりやすい説明を。真に理解していれば誰にでも説明ができる。
これわたしが大好きな考えかたです。
これに倣ってfondeskを解説すると、
中小企業への電話を登録しているワーカーさんが代わりに請負い、要点だけ確認して依頼主に伝える。
簡単ですね。
さて、本題はここから。粗利はどのくらいなのでしょうか。
まず売上は、1社につき月額10000円/100件まで、かつそれ以降は200円/1件です。
これはわかりやすいですね。1件につき100-200円の売上は見込めます。
全体の9割が100件以内の受電と仮定すると、1件当たりの売上は110円となります。
それに対して必要なワーカーへの費用は、
待機給 350円/1時間 +40円/1件 となります。
それによる平均時間単価が693円ということなので、ざっくり8.5件/時の受電を受けるという計算になります。
つまり、933円の売上に対して、原価が693円、差し引いた利益率は26.7%となります。
さらに証券会社のレポートによると、損益分岐点が500社ということです。仮に500社とすると売上が年間5千万~、売上高利益率を乗じると約1300万となります。つまり、ワーカーへの支払い以外のランニングコストが1300万程度なんでしょうね。
仮にこのサービスが1000社に導入されたと仮定すると、
1000社×11000円(単価)×12か月=1.32億×0.267(原価差し引き)=0.35億 -0.12億(ランニングコスト)=24百万の粗利。
仮に5000社導入で、1.6億の粗利。1万社導入で、3.4億の粗利となります。
ただ中計の最終年度の利益率は5億/13億で利益率が約38%となるので、想定より効率的な運用が可能だったり、オプションサービスで単価上昇を見込んでいるのでしょうね。
さて、ここで会社計画とfondeskの社数を想定してみましょう。
2018→2019でのY/Y売上伸び実績は42%です。おそらく売上の大半はえんフォトなので、かなりのスピードで伸びていることがわかります。さらに3Q時点でのえんフォト、fondeskのそれぞれの伸びは、31%、94%となっております。46百万→64百万
つまり、他のCGSサービスを無視すると、えんフォト40百万→52百万、fondesk5.9百万→11.5百万と増加しています。
また、以下の記事も参考になります。12か月で10万件突破。一件あたり110円売上という先ほどの計算と矛盾がなさそうですね。
https://www.uluru.biz/archives/8551
最後に会社計画と見比べてみましょう。
CGSの想定着地である売上2億に対し、3Q時点で1.73億売上、かつ積み上げ型ビジネスであることを考えるとかなり会社想定より先行していることがわかります。
このようにビジネスモデルから分解し各利益を落とし込むことは投資をする上で極めて重要ですね。
本日はここまで。見ていただきいつもありがとうございます。