中期経営計画の進捗をどう評価するか
こんにちは、れもです🐶
いい感じに悲観のにおいが漂ってきてますね。
リセッションの雰囲気がプンプンしてきましたね。
成長株投資家が馬鹿にされる地合いがやってきましたね。
こんなときこそマイペースに自分のやるべきことをやり続けるのが一人前の投資家なのでしょうか。
さて、うるるという銘柄があります。
個人投資家にも人気のこの銘柄。
IR担当者によると、今年から個人投資家へのIR活動に注力し始めたということです。
「なになに、どんな会社なの?」って興味を持ってくれたそこのあなた、証券アプリを開いてみてください。上場後からのチャートを見ると目がつぶれそうでそっ閉じしたくなりますね。笑
しかし、このような見捨てられたチャートにこそ逆張り妙味があるというもの。
表面をなぞってみましょう。
何をやっているのか?
→シュフティと呼ばれるクラウドワーカーを活用してNJSSを中心とした人の手がなければできない仕事を行っています。
売上の中身はどうか?
→売上の5-6割はNJSSと呼ばれるSaaS型の入札情報管理サービスです。残りはBPOサービスとCGSと呼ばれるクラウド活用新規事業です。
売り上げの質はどうか?
→利益貢献度合いはNJSSに依存しています。全社EVITDA4.5億に対してNJSS単体のEVITDAはなんと7.5億。つまり強力なキャッシュ創出マシーンに支えられつつ、BPOや新規サービスを伸ばしているといった構図になっています。
売上のオーガニック成長に対する見通しはどうか。
→ここは中期経営計画を穴が開くまで眺めたくなる部分です。
管理者も初めて見たときにたくさんの疑問が出てきました。
・なぜ赤字にしてまで投資する必要があるのか
・人員採用して増員したNJSSの人員が一時的に増加するものの最終年度には減員となるのはなぜか
・新規ビジネスの立ち上がりが遅いが、投資計画はどうなっているのか
(他にも細かいところはありますが、後日中計の解釈として記事にしたいと思います)
儲けのキモはどこか
→圧倒的な参入障壁が二段階設けられています。
一つ目がNJSSの過去データの蓄積。ビッグデータ活用が叫ばれる昨今ですが、ここの活用が容易なデータは実にお金になります。その理由は、過去データがもう入手できないこと、これから入手しようにも大変な手間がかかることの二つです。入札情報というのは役所が場当たり的に開示するため、一元的に管理されておりません。それをカスタマイズして管理しているのがココの会社の強み一つ目です。そして二つ目が手間の問題、これは後述するシュフティと呼ばれるクラウドワーカーを活用することで可能としています。
そのシュフティについて、これはサイトをのぞいてみると見えてくるものがあります。
一件あたりの依頼料は数十円~数百円、おそらく時給換算1000円にもなりません。ところがワーカーが40万人も在籍しており、(アクティブユーザーが何割かはわかりませんが、)少なくとも十分サービスが回るほどのワーカーを確保しております。つまり、うるる社とすれば本来であれば高い人件費をかけて手にする貴重な人財を限りなく低い費用で活用しているのです。この活用するためのノウハウ自体が圧倒的な儲けのキモと思われます。
販管費の推移はどうか
→これはかなり不透明ですね。今期に限ってお話しすると、NJSS自体のアップデート、人員採用、TVCM等の宣伝費などです。今期の着地予想が-3.7億に対し3Q時点で0.6億、圧倒的に上振れていますね。
相場参加者の心理とは不思議なもので、-1億予想が1.5億うわぶれるとストップ高連発するのに、仮に-3.7億予想が2.5億上振れて着地しても反応が鈍いんですよね。
3/5時点の株価は 1483円、時価総額が約50億円。昨年の営業利益は4.3億円です。
今期0.6億の赤字を出しているとはいえ、会社の実態が何か後退しているでしょうか。
あと3か月もすれば来期の予想がでます。
EVITDA予想が現在-3億、3か月後には0億、1年3か月後には4億になります。
さて、現在の時価総額50億が訂正されるのはいつでしょうか。
非常に興味深いですね。
光通信やかの有名な投資家である五味さんが大株主にいるのもわかる気がします。
それでは本日はここまで、先日はDMを頂きありがとうございます。励みになります🐶