へそぽぴ🐶ブログ

株式投資に関するブログです。個別銘柄についても触れます。

銘柄の分析手法について、SKIYAKI 

 

株式投資に関する思いをひたすら書き連ねるブログへようこそ。れもです🐶

お目に留めていただきありがとうございます。

このブログはビジネスモデル重視の成長株投資のブログです。

2014-15年頃に流行していましたが、某有名ブロガーもキャッシュ100%にするなど、かつての勢いは感じられなくなりましたね。

優秀な銘柄が一時的な会計上の見映えにより暴落している、しかし会社としての自力は成長し続けている、そんな銘柄を分析していきます。

さて、コロナショックを受けて1からブログを書く意欲が湧いてきたので始めたいと思います。

 

 

今回、取り上げた銘柄が 3995 SKIYAKI です。

一緒に深堀りしていきましょう。まずは表面からまとめていきます。

 

→何をやっているのか

・タレントのマーケティングのお手伝いをしている会社です。

 

→売上の中身はどうか?

売上のメインはFCサービスと呼ばれるタレント用のオウンドメディアを立ち上げるサービスで、月額300-500円の課金サービス、売上全体の76%を占めています。他24%はファンに対する付加価値の提供(EC販売、チケット手数料、ライブ運営、チッピング)を行ってます。

 

→売上の質はどうか?

FCの売上のうち約5-7割はタレントへのロイヤリティ、5%弱は決済手数料です。つまりこのサービスの限界利益率は25%強と思われます。月額会員数は前期71万人。ARPUは2019年期で約3730円。基本的にはこの掛け算でFCサービスの売上で決まります。

 

 

→売上のオーガニック成長に対する見通しはどうか?

FCサービスの有料会員数は年間12%程度と一定ペースで成長中。

月に1万人程度の増加を継続。年間61→70.7→82.7万人。さらに一人当たりのARPUも上昇中。

売上は、17.9億⇒23.7億⇒30.1億(20/1期予想) 

 

→儲けのキモ(源泉)はどこか?

現在FCサービス売上が約30億、粗利は0.27を乗じて約8億。

FCサービスのみで8億のキャッシュを稼ぎ出してる計算です。

それに対して会社の必要リソースは3部門、A.タレントを新規勧誘する営業部門、B.FCサイトを維持管理する部門、C.新規開発をすることで他社との競争優位性を保つエンジニア部門、大きく分けてこの3部門がキモとなります。

 

A)新規勧誘は比較的容易なようです。タレントのファンマーケサービスを提供しているのは上場会社エムアップが買収したEMTGとココの2強。そのうち前者は比較的大きなタレントを中心に営業しています(会社IRによると武道館単独ライブができるかどうかが基準とのこと)。また、Skiyakiはタレント以外に企業製品やスポーツなど幅広いジャンルに展開しようとしているのが特徴と思われます。営業に関しては提案型メインとはいえ、リソースを割かずに一定の巡航ペースで開設が進んでいるようで、今後もこのペースが続くと想定しています。テレビ→動画の流れにより個人が事務所に所属せずにマーケティングを行うという流れもここの新規開設を後押ししています。

 

B)FCサイトの管理は非常に容易いようです。作成や管理についても基本的にはひな形に当てはめるだけ。アナリストレポートによると現在の2倍程度の維持管理をする余力は現在の人員でも十分足るとのことです。

 

C)新規開発エンジニア部門、ここが一番未知数です。競合が少ないとはいえ他社との競争は常に避けられず、タレント側がココを選ぶもっともらしい差別化要因を常に作り続ける必要があります。現在はオムニチャネル戦略で幅広いサービスが提供できることと、2020/1期にTDSEとともに取り組んできたビッグデータ関連の付加価値を提供できることは差別化となっているようです。エンジニアの採用、開発費により多額の販管費を計上しています。

 

販管費の推移はどうか?

過去3年の推移は以下。

4.8億→7.0億→9.3億

 

この多くは人件費、採用費。例えば2020/1期は3Q時点で25名を採用しています。一人あたり年収500万とすると、採用費だけで約100万×25人=約2.5億円。

 

ここまでが現状評価となります。 

そして来期予想は次回記事で!